富士山には、6つの登山ルートがあります。
「どのルートを使えば良いの?」
「山小屋はどうなってるの?」
富士山に登ろうと思うとこのような疑問が生まれると思います。
登山初心者は、色々なルートの説明を見ても、結局どれが良いのかわからないですよね。
そこで、私が使ったルートと山小屋の実情を紹介をします。
初めての富士登山は「吉田ルート」を使おう
登山初心者が富士山を登る場合、吉田ルートを選びましょう。
理由としては、2つあります。
- 利用者が多い
- 山小屋がたくさんある
それぞれ詳しく説明していきます。
利用者が多い
吉田ルートは、富士山の登山ルートの中で最も利用者が多いです。
そのため、とても混雑しているイメージがある人は多いと思います。
そのとおりです。山頂に近づくにつれて、渋滞が出来ます。
しかし、これらの状態には良いことがあります。
それは、道に迷わないことです。
富士山でも遭難・死亡者が毎年出ています。
初めての登山だとどれが道なのかわからなくなる箇所があります。
そんなとき、沢山の人がいるととても安心です。間違えても近くにいる人が助けてくれるでしょう。
初めての登山では、人が多く遭難のリスクを避けられる吉田ルートが最適です。
山小屋がたくさんある
吉田ルートの7合目から山頂までに15ヶ所ほど山小屋があります。
登山をしているとき、山頂だけを目的地として頑張ろうとすると心が折れてしまいそうになると思います。
そんなときに、「あの山小屋まで頑張る!」という風に考えると頑張れると思います。
山小屋がたくさんある恩恵は、大きいです。
山小屋ごとにベンチが設置されているので、椅子に座って休憩することが出来ます。
また、山小屋にはトイレが設置されているので、「トイレがない!」と困ることも少ないでしょう。
そして、山小屋には売店がついています。
水やコーラなどの飲料、カップラーメンやお菓子などの食品が置かれています。場所によっては、手袋やTシャツなどが売っている山小屋もあります。
値段は山価格なので通常より数百円高いですが、小腹がすいたり飲料が切れたときは、頼ることができます。
最後に、体調が悪くなったとき、怪我をしたときに助けを求められることです。
もちろん山小屋は病院でもホテルでもないので期待をしすぎてはいけませんが、雨風のない小屋の中で回復を待つこともできます。
登山初心者は、逃げ道が多い吉田ルート一択です!!
コロナ禍の富士山の山小屋の実情[太子館]
富士山を登る計画をたてるときに、山小屋に泊まるか、弾丸登山をするかで悩む人がいるかも知れません。
登山初心者は、必ず山小屋に泊まるようにしましょう。
理由としては、高山病になる確率がとても高まるからです。
弾丸登山で登る場合は、2300mから3700mまで一気に標高を上げることになり、標高が高い環境に慣れていない人は、殆どの確率で高山病にかかります。
頭痛や吐き気に襲われ、最悪の場合は行動不能になり救助ヘリのお世話になる可能性もあります。
今回は、私が2021年8月に利用した八合目の山小屋「太子館」について紹介します。
料金は、宿泊料・食事代込で10,000円でした。
事前にインターネットで予約・支払いを済ました状態で富士山に登りました。
寝床はどうなっているの?
富士山の山小屋は、寝袋だけが横にズラッと並び窮屈で狭いイメージが有りました。
私が泊まった太子館の場合、コロナ禍ということもあり仕切りが設けられていました。
広さとしては、寝袋を広げても脇にリュックを置けるくらいの幅となっていました。
広くはありませんが、自分だけのスペースがしっかり確保できて、とても過ごしやすかったです。
寝袋と感染対策用のシーツが用意されていたので、用意するものは殆どありません。
枕が必要な方や寒がりの方は、別途用意する必要があると思います。
食事はどうなっているの?
こちらが夕食です。
質素ではありますが、3000mを超える場所で、温かい場所でしっかりとしたご飯を食べれることはとてもすごいことです。
温かいお茶も3杯ほど頂き、とても温まることが出来ました。
夕食の時間をグループによってずらし、机上には透明の仕切りが設置されていました。
感染対策もとてもしっかりされていますね。
こちらが朝食です。
夕食後に手渡され、深夜に山頂へ向かう人が山頂で食べれるように考えられているのだと思います。
こちらも、朝ごはんにしては、豪華な印象です。
感想
私が泊まった「太子館」は、とてもキレイな宿でした。
ご飯もしっかりしていて、スタッフさんの対応もとても親切で、不満に思う人はあまりいないのではないかと思います。
また、感染対策もしっかりと行われていて、安心感もありました。
太子館があるのは、8合目3100m地点です。
ご来光を山頂で見るには、太子館を2時には出る必要があります。
一日目の行動時間が3時間、二日目が8時間となり、二日目の比重がとても多く過酷になります。
なので、私が次に利用するのであれば、8合5勺などもう少し標高が高い山小屋を使いたいと思います。