カメラ

不便を楽しもう。KONICA C35 2年経過レビュー

この記事は、こんな人におすすめ。

  • フィルムカメラを使ったことがない人
  • 旅行や散歩に最適でかわいいカメラが欲しい人

私は、旅行や散歩に手軽に持っていけて、見た目がかわいいカメラを探していました。

また、写ルンですという使い切りのフィルムカメラで撮った写真に魅了されて、フィルムカメラに興味を持ち始めました。

そんな中カメラ屋さんで出会ったのが、「KONICA C35フラッシュマチック」というフィルムカメラです。

お出かけの際は、いつも持っていくほど気に入っているカメラです。

2019年2月に購入して2年が経過したので、細かい使い方から、作例などを交えてレビューをしようと思います。

KONICA C35はどんなカメラ?

1968年に発売されたカメラで、50歳代といったところでしょうか。

コニカは、今は無き日本のカメラメーカーで、合併してコニカミノルタという会社になりました。現在はカメラを作っていません。

このカメラは、「ジャーニーコニカ」と呼ばれることもあり、旅行に気軽に持っていけるコンパクトでシンプルなカメラです。

重さは370gで、豆腐一丁くらいです。

小さな電池とフィルムを入れれば動きます。

このカメラは、38mmの画角でf2.8のレンズが付いています。

38mmの画角は、約65度の幅の写真が撮れます。

人の見た景色より、少し狭いので、景色を切り取る楽しさがあります。

f2.8というのは、レンズの明るさを指していて、明るい部類に入るとても良いレンズです。

金額は、カメラの状態によってかわると思いますが、私は1万5千円ほどで購入しました。

実際に店舗で、カメラに触り、状態を確認して購入することをおすすめします。

使い方は?

各パーツ紹介

フィルムカウンター   :何枚写真を撮ったかがわかるカウンターです・

シャッター巻き上げレバー:フィルムを巻き上げます。写真を撮る前に使います。

シャッターボタン    :これを押すことで写真が撮れます

巻き戻しクランク    :カメラにフィルムを入れるとき・取り出すときに使います。

使う手順は?

①電池を入れる

小銭などのコインを使って蓋を開け、電池を入れます。

使える電池は、「LR44」です。小さな豆電池です・

②フィルムを入れる

巻き戻しクランクを上に引き、裏蓋を開けます。

そして、フィルムを入れて先端を「巻取りスプール」と呼ばれるスリットの入った筒部分に差し込みます。

フィルムには感度があり、どれだけ撮るものの明るさによって使い分けます。

写真では、黄色のフィルムが写っています。

これは、感度が「400」なので、カメラをその設定にします。

③フィルムを巻く

巻き上げレバーを引き、シャッターボタンを押します。

同じことを約3回ほどやると、カウンターが「1」になります。

これで準備は万端です。

実際に写真を撮っていきましょう。

レバーを引いた状態にします。

④ピントを合わす

ファインダーを覗きます。

すると、写真のようなものが見えます。

写っているものは、仙台の瑞巌寺で引いたおみくじのだるまです(笑)

内側に小さな色の違う四角があるのがわかりますか?

その部分にだけ、2つの像が写っています。

その2つを合わせることでピントが合います。

このようなピントの合わせ方をするものを、「レンジファインダー」と言います。

最初は少し難しいかもしれませんが、すぐに慣れます。

⑤シャッターを押す

シャッターボタンを押します。

これで、写真が撮れました

以降写真を撮るときは、

巻き上げレバーを引く。

ピントを合わせる。

シャッターボタンを押す。

の3工程で写真を撮ることができます。

昔の説明書を見てみたい方はこちらをチェックしてみてください。

イラストやデザインにとても時代を感じて、見てみると結構面白いです。

写真を取り終わったらどうするの?

①フィルムを抜く

巻き戻しボタンを押します。

次に、巻き戻しクランクを時計回りに何度も回します。

すると、突然スルスル回るようになります。

感触の違いを感じたら、巻き戻しクランクを上に引っ張り、裏蓋を開きます。

これで、フィルムを取り出すことが出来ます。

②フィルムを現像する

「現像する」とは、なんにも写ってないように見えるフィルムを特殊な液体などにつけて、写真が見える状態にする作業を言います。

カメラから取り出したフィルムを、カメラ屋さんに持っていきます。

対応店舗としては、

「カメラのキタムラ」や「ビックカメラ」、「ヨドバシカメラ」などがあります。

そこで、「フィルムの現像をお願いします。」と伝えます。

すると、「データのお渡しは、スマホ転送でよろしいですか?」のように聞かれるかと思います。

現像をしてもらい、写真のデータは、スマホで受けるのがおすすめです。

大体1200円前後で、やってもらえると思います。

混雑状況にもよると思いますが、2.3時間かかります。

どんな写真が撮れる?

フィルムカメラは、使うフィルムによって撮れる写真が全く変わります。

二種類のフィルムの作例の2枚ずつを紹介します。

最初は、「フジカラー SUPERIA PREMIUM 400」というフィルムです。

東京国際フォーラムで撮った写真です。

建物の骨骨しさと、光の具合がとてもきれいに写っていますね。

自然な色味で、はっきりとした写真になっています。

皆さんご存知、東京タワーです。

空の青と東京タワーの赤がとても鮮やかに写っています。

次に使用したフィルムは、「Kodak ULTRAMAX 400」です。

熊本県阿蘇での写真です。パラグライダーが気持ちよさそうな写真です。

このフィルムは、少し青みのある写真になる気がします。

先ほどの SUPERIA PREMIUM 400と比較すると、色味に癖のあるフィルムです。

私は、このフィルムで撮る写真が大好きで、1年半同じフィルムをリピートしてしまっています。

これは、石川県金沢の主計町茶屋街(かずえまちちゃやがい)の写真です。

冷めた青色と温かい赤色がとてもきれいです。

使いににくい点は?

2年使って感じた使いにくい点を紹介します。

1.ピント合わせをたまに失敗する。

焦点距離が38mmのレンズなので、近くのものを撮ることには向いていません。

また、レンジファインダーというピントの合わせ方は、慣れるまで難しいと思います。

そのため、ピントを合わせたつもりがボケている、なんてことがたまにあります。

なので、そのような点もフィルムカメラの面白さとして楽しめると良いですね。

2.レンズキャップを外すのを忘れてしまう。

このカメラは、ファインダーを覗いて見える画と撮れる画が別になっています。

なので、レンズキャップ(レンズの蓋)をつけていても、ファインダーを覗けばしっかりと見えます。

そのため、真っ暗の写真を撮ってしまったことが何度かありました。

忘れちゃうんですよね。

最近はそのような失敗もなくなり、フィルムを無駄にすることもなくなりました。

3.フラッシュが付いていない。

このカメラには、フラッシュがついていません。

少し暗い室内の写真を撮ると、黒く潰れてしまい、何が写っているのかよくわかりません。

感度の高いフィルムを使う必要があります。

最後に

KONICA C35というカメラを紹介しました。

フィルムカメラの使い方を写真とともに説明したので、このカメラに限らず使えるフィルムカメラのいろはを知ることができたのではないでしょうか。

正直、フィルムカメラは不便です。

カチャカチャとフィルムを巻かなきゃいけない。ピントを自分で合わせなければいけない。その場では撮った写真が見えない。現像してもらうのにお店に行かないといけない。

しかし、撮れる写真はその不便さをも忘れさせてくれる楽しさがあります。

どんな写真が撮れたのか、このフィルムはどのように映るのか。

ワクワクがいっぱいです。

ぜひ、フィルムカメラに挑戦してみてください。