登山

これだけは読め!初心者が富士山を登るのに必須の服装5選

「富士山に登りたいけど何を着れば良いのだろう」

このように思う人は、とても多いと思います。

私も同じように、初めて登山をしたときは、不安で一杯でした。

大量の服を持っていったものの、ほとんど着ないで終わり、ただ荷物を重くするだけだったこともあります。

逆に、荷物を減らしすぎて、「着るものがない!」「寒すぎて寝れない!」なんてこともありました。

趣味として登山をするようになり、50を超える山々に登り、最適な服装などもかなりわかってきました。

過去に2度富士山に登り、登山初心者5人と登頂することが出来ました。

その中で、登山初心者に対して準備するものなどをいつも説明をして、買い物に付き合ったりしていました。

これらの経験から、「初心者が富士山を登るのに必須の服装5選」を紹介します。

服装1:基本的な服装

服装の構成を内側から紹介します。

肌着・ベースレイヤー

一番最初に着るのが、肌着・ベースレイヤーです。

肌に一番近い部分なので重要度が高いです。

ここでは汗が乾きやすい、蒸れないことが大切です。

ダメな例として、UNIQLOのヒートテックを一枚目に着ることです。

真冬に、ヒートテックを着て運動をした経験はありませんか?

汗がヒートテックに染み込んで、ずっと濡れているような気持ち悪いですよね。

保温性は高いものの、汗などが乾きにくく、汗冷えや低体温症に繋がります。

これは山の上でも、命取りになります。

UNIQLOで選ぶなら、エアリズムなどの吸湿速乾性をアピールした物を着用しましょう。

中間着・ミドルレイヤー

次に着るのが、中間着・ミドルレイヤーです。

昼間などは、この格好で行動すると思ってください。

ここでは、肌着・ベースレイヤーから放出された水分を乾燥させる速乾性と保温性が大切です。

服装3:防寒着で紹介しているのでそちらをご覧ください!

アウターレイヤー

最後に着るのが、アウターレイヤーです。

夏場では、雨具・レインウェアがこれに当たります。

雨や風を防ぐのが目的です。

服装4:防水撥水性能のあるレインウェアで紹介しているので、そちらをご覧ください。

服装2:登山靴

これがなくては始まりません。

「普段靴で平気でしょ」なんて発想は持ってはいけません。

重要なポイントは、3つです。

1つ目は、ソール(靴底)頑丈であること。

富士山には、いろいろ地形があります。

岩がゴツゴツした場所、細かい砂で踏み込むと沈む場所、コンクリートの場所、急斜面の場所。

これらに対応するために、ソール(靴の裏面)が頑丈である必要があります。

ソールが硬いことで、斜面での歩行や岩場で安定感が出ます。

2つ目は、ハイカットの登山靴を選ぶこと。

足首まで覆われていることで、足首の捻挫の可能性を格段に減らしてくれます。

また、雨が降った際にも水の侵入を防いでくれます。

3つ目は、登山靴を店舗で購入すること。

登山ではしっかり歩けることが最も大切です。

人の足は、足幅や甲の高さ、形状などがそれぞれ違います。

そのため、実際にフィッティングを行い、感触を確かめましょう。

また、靴紐の結び方や靴下の選び方など、店員さんから色々教わると良いと思います。

靴のサイズも、普段履いている靴とは異なり、0.5~1cmほど小さいサイズを履いている人が多いと思います。

準備の中でお金をかけるなら、登山靴一択だと思います。

服装3:防寒着

防寒着は雨具の下に着るウェアで、ミドルレイヤーとも言います。

ダウンやフリース、ウインドブレーカーなどいろいろな種類がありますが、重要なのは、薄手のもの重ね着することです。

山は寒暖差が大きく、体温も休憩中と行動中で差があります。

脱ぎ着がしやすい薄手のウェアを組み合わせることで、細かな体温調節をすることが出来ます。

UNIQLOのウルトラライトダウンをお持ちの方は、登山でも使おうとすると思いますが、登山にはあまり向いていません。羽毛ダウンは、保温性はとても高いですが、水分を吸収するとダウンの体積が小さくなり、保温性が低下します。どうしても使いたいのであれば、出来るだけアウターレイヤーよりで着ると良いと思います。

私が普段行う着方を紹介します。

まず動きやすいTシャツを着ます。

(出典:ワークマン

その上にフリースを着ます。

(出典:ワークマン

さらに、ダウンを着ます。

(出典:ワークマン

防寒着として着る中間着・ミドルレイヤーは、このように重ね着をすることで細かな体温調節が出来ます。

明け方や夜以外はダウンを脱いだり、昼間はTシャツだけで行動したりと環境に応じて調整出来る着方を探しましょう。

服装4:防水撥水性能のあるレインウェア

これも、登山ではとても重要なものです。

一番最後に着るウェアですね。

山の天気は、普段の天気とは異なります。天気予報が当たる確率も低いですし、急変することもとても多いです。

そのため、登山のウェア選びでは、最悪の条件を想定して道具を選ぶ必要があります。

登山初心者で、あまりお金をかけたくないという方は多いと思います。

今は、そんな方々に強い味方がいます。

それは、ワークマンです。

ワークマンでは、防水撥水などの効果がしっかりとある服がたくさんあります。

ワークマンに行ったことがある人はわかると思いますが、どれを買ったら良いかわからなくなりますよね。

そんな方に選ぶ基準を紹介します。

耐水圧と透湿度です。

耐水圧とは、どのくらいの水の圧力に耐えられるのかを指します。

透湿度は、蒸れにくさを指しています。

耐水圧は15,000mm以上、透湿度は10,000g/㎡・24hrs以上のものが良いです。

ちなみに、GORE-TEXの耐水圧の規格は50,000mm以上と言われています。

とても値段が高いのに納得できますね。

ワークマンの製品には、耐水圧は高いが透湿度が低い商品が多々あります。

これらは、外からの雨はしっかり防いでも、体から発生する汗などが服の内部にこもってしまい、蒸れが生じます。

なので、商品を見る際は、耐水圧と透湿度の両方を確認するようにしましょう。

これらのことから、ワークマンで私がおすすめするレインウェアはこちらです。

「INAREM(イナレム)ストレッチレインスーツ」という商品で、値段は4,900円です。

耐水圧・透湿度共に申し分ない性能を持っています。

値段もとても良心的で、アウトドアブランドで同じ性能の商品となると、20,000円以上はすると思います。要チェックです!

服装5:ネックウォーマー・手袋など

氷点下かつ暴風の中に長時間いることを想像してください。

富士山山頂は、風を遮るものがないので、風がとても強いです。

耳や頬、首、手などは、露出しないように注意しましょう。

耳あてやニット帽がないと耳が千切れそうになると思います。

マスクと兼用で、フェイスマスクを着用するのも良いと思います。

まとめ

初心者が富士山を登るのに必須の服装5選として

  • 基本的な服装
  • 登山靴
  • 防寒着
  • 防水撥水性能のあるレインウェア
  • ネックウォーマー・手袋など

を紹介しました。

富士山は観光地化が進んでおり、軽装で登山をする人は少なくありません。

しかし、毎年死亡者・遭難者が出ている山でもあります。

今回紹介したものは最低限必要なものであって、これだけで良いと思ってはいけません。

最悪な状況をイメージして、何が必要なのかを考えてみましょう。

しっかりと準備をして、日本の最高地点からの景色を堪能し、富士山を楽しみましょう!!