「CADって初心者には難しいかな」
「CADを短期間で習得したい」
このように、CADに挑戦したいけどためらっている人は少なからずいると思います。
そんな人でも、絶対CADは使えるようになります。
私は、大学では理工学部の電気系の学科にいました。
そのためCADの講義はありませんでした。
そんな私が、今では大手メーカーの機械系設計開発職として働いています。
CADを使うと言っても、いろいろな仕事があります。
今回は、製品の設計開発職になることを目的として私が行った勉強方法を紹介します。
基本的に、設計開発職であれば、入社後に研修で1から勉強することが出来る会社が多いと思います。そこで余裕を持って学べるように、下地を作るつもりで望むと良いと思います。
未経験でCADを使った仕事がしたいと思っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
STEP1:CADソフトをいじってみよう
まず、無料のCADソフトをダウンロードして、いじってみましょう。
代表的な無料のCADには、「Jw_cad」「Fusion 360」「Creo Elements/Direct Modeling Express」などがあります。
私は、学生の頃無料で使えたAutoDeskが出している「Fusion 360」というCADソフトをひたすらいじっていました。
どのソフトを選んでも良いと思いますが、私は一番情報を集めやすい「Fusion 360」がおすすめです。
仕事で使うCADは、業界によって違います。
操作手順や配置が違うだけで、基本的な考え方はどれも一緒なので、無駄になることは全くありません。
機械に慣れている人は、CADもなんとなくで操作ができるかもしれません。
初めて3次元のモデルを作る上で知っておくと、操作になれやすいことがあります。
それは、「立体は平面に厚みを付けたもの」ということです。
厚みのないペラペラな紙を何百枚と重ねると直方体になることをイメージしましょう。
そのイメージを持っていると、CADはとっつきやすいと思います。
慣れてきたら、身近なものを作ってみましょう。
指輪や消しゴムなどシンプルな形状のものを身の回りで探して、作ってみましょう。
ぱっと作ったモデルの写真を載せておきます。
それで指輪なの?と思うかもしれませんが、最初はイメージしたものを形にする作業に慣れるように、いろいろな操作をしてモデルを作ってみましょう。
STEP2:YouTubeを見て真似をしよう
どこかで壁にぶつかると思います。
STEP1のシンプルな形状でつまいずいてしまう人もいるかも知れません。
私の場合、単純な形状はなんとなく作れたのですが、少しいびつな形状になると作り方がまったくわかりませんでした。
そんなときは、YouTubeで使っているソフトの名前を検索してみましょう。
YouTubeでは、1から使い方を説明している動画があったりします。
最初は、動画に全くついていけません。
動画を0.5倍速にして、操作を一つ一つ丁寧に真似しましょう。
その動画を見様見真似で操作していくと、少しずつCADの使い方がわかってきます。
STEP3:複数のモデルを組み合わせてみよう
消しゴムにはMONOと書いてある紙が巻かれていたりしますよね。
箱を作ったら、ちょうどよい蓋を作ってあげるのも良いかもしれません。
このように、モデルを複数作って組み合わせてみましょう。
ここまでできれば、欲しい物をなんとなく作れるようになると思います。
スマホスタンドを作ってみたり、花瓶を作ってみたり、自分が欲しい物を形にしていきましょう。
おまけ:3Dプリンターを買ってみよう
おまけとして、3Dプリンターを買って遊んでみることをおすすめします。
上の写真は、Thingiverseという世界中の人が作った3Dデータが公開されているサイトからダウンロードしたデータを印刷したものです。
モアイ像のメガネスタンドです。雑貨屋さんで似たようなものを見かけますよね。
仕事では、人が作ったモデルを改造するような作業をよく行います。また、試作品などを3Dプリンターで印刷する機会もとても多いです
なので、ダウンロードした3D のデータを自分なりに改造して印刷をしてみましょう。
仕事で行う設計の流れを体験することが出来ます。
3Dプリンターは、自分が設計したものが形になる嬉しさを感じることが出来ます。
私は、Anycubic i3 MEGAという中国の3Dプリンターを所有しています。
3万円ほどで購入できるので、試してみる価値はあると思います。
まとめ
CAD初心者の学習法を3STEPで紹介しました。
- STEP1:CADソフトをいじってみよう
- STEP2:YouTubeを見て真似をしよう
- STEP3:複数のモデルを組み合わせてみよう
- おまけ:3Dプリンターを買ってみよう
このように段階を踏んでCADを使いこなせるようになりましょう。
私の経験談ですが、3Dプリンターで物を作り販売などをして実績を作ることで就活にもとても有利になります。
メーカーなどの設計開発職に就いた場合、CADの研修も余裕ができ、業務でもすぐにCADを用いる仕事に関わることが出来ると思います。
みなさんも、CADを使いこなし、新しいものを創造しましょう!!