私は、大企業に入社してから1年の間で、突然当たり前のように言われた横文字たちをメモしていました。
なんとなくニュアンスで理解できるものもありますが、ほんとにわからないのものもあり、最初はとても困惑しました。
先輩にその場で聞くのも良いですが、毎回会話を遮るのも気がひけるので、なかなか聞けないことも多かったです。
なのでこれからビジネスマンになる方は、業種によっては同じように当たり前に使われる言葉かもしれないので、ぜひ記事をみていってください!
TT(ティーティー)
テクニカル トランスレーションの略です。
技術や方法を伝えることを指します。
具体例として、課長がこのように指示します。
「新人の子に○○のやり方をTTしてあげて」
「Aさんから○○の方法をTTしてもらっって」
初めて言われた時は、「え?ET?」とテンパりました。
この言葉は、とても使われます。
2.3年後したら、自分も当たり前のように使っていそうです。
スキーム
○○スキームといったようにある単語などと組み合わせて使われ、「計画性を伴う枠組み」や「計画性を伴う仕組み」といった意味で使われます。
この単語は、登場回数は多くはないですが、突然でてきたりするので、なんとなく意味を知っておいたほうが良いかもしれません。
言いたいことが伝わりにくそうなので、自分は使いたくないと思っています。
コア・コンピタンス
他社が真似できない核となる技術などを指します。
コア・コンピタンス技術というように使うことが多く、メーカーなどが製品の根幹として大事にしている技術を指します。
この言葉は、日常ではあまり使いませんが、会社の説明や公な場での技術の紹介などで、利用されることが多いです。
コンピタンスという部分が長いので、自分が使うなら「コア技術」で良いと思っています。
コミット
~の成功を約束する・~に積極的に関わる・結果を出すといった意味があります。
個人的には、~の成功を約束する・結果を出すという意味が混ざって使われることが多い気がします。
実力主義の会社ほど、結果を出すことがとても大事なので、この言葉を使う機会が増えると思います。
「○○にコミットする」と使ったりすると思いますが、格好つけている感じがとても強い気がするので、言いたくないです。
シナジー
共動作用や相乗作用を意味しています。
2つ以上の事柄を共同で進めることで相互に作用し、もともと持っていたもの以上の価値を生み出すことを「シナジー効果」と言います。
一つ一つの効果が1だとして、組み合わせると効果が3になるといったイメージです。
反対に、「アナジー」という言葉があります。
シナジーの反対の意味で、相乗作用を狙ったが、マイナスの効果になった際に利用します。
製品の設計の際は、ある2つの設計によって精度保証が出来ている場合や機能が向上した際に、使うことが多いです。
相乗作用や相互作用よりも言いやすく、まだ使いやすい言葉な気がします。
ローンチ
ローンチとは、新製品を発売したり、新サービスを開始することを指します。
メーカーが、新製品を発売する際や 製薬会社が新しい薬を発売する際などに使用されます。
メーカーなどでは製品の発売日などの日程は、よほどの理由がない限り延期することはなく、その日程に合わせて、可能な限り残業・休日出勤をして仕事をします。
そのため、発売日などの日程はとても大事です。
その分格好つけたくて、この言葉を使うのかもしれません(笑)
私は、「発売日」でいいような気がします。
ナレッジ
企業の有益な情報、付加価値のある経験や知識、情報といった意味を指しています。
この言葉は、単純な知識や情報よりも具体的で効果が大きい内容などを多く含んでいる印象があります。
私の会社では、研修の題名にこの言葉が入ることがあるので、馴染みはあります。
人が言っている分には良いのですが、自分で使おうとすると、「はたして、これはナレッジなのか?」と思ってしまって、あえて使おうとは思わない言葉になっています。
KI
この言葉は、会社によっては全く使わない言葉かもしれません。
Knowledge Intensive Staff Innovation Planの略です。
技術者や設計者の知的生産性の向上を実現するためのプログラムで、簡単に言うとグループワークです。
業務の生産性向上、環境変化への対応、新しい価値の創出などを実現するために行います。
現状の課題を明確にして、課題解決の方法を模索し、解決案を業務に取り入れ、成果を確認するというようなステップで1年かけて行う仕組みです。
自動車メーカーや化学品メーカーなどで導入されています。
日本能率協会という団体がこの「KI」を紹介しているので、ぜひそちらも御覧ください
アジェンダ
アジェンダは、計画を示しています。
プレゼンテーション資料や打ち合わせの冒頭でよく使われ、目次や行う事柄として使う機会が多いです。
おそらくこの言葉は、ビジネスマンであればかなりの頻度で当たり前のように使うようになると思います。
今では、私もためらいもなく使うようになりました。
アペンディクス
アペンディクスは、おまけや付録という意味で使います。
この言葉は、プレゼンテーション資料の後半のスライドに「Appendix」と一言入力します。
そしてその後に、本筋の説明の補足資料やデータ、関連事項などのスライドを挿入します。
すでに、Appendixスライドを入れるのが、ノーマルになっています。
これはもう常識レベルで利用されている気がします。
日本語で、「あぺ」と省略して書く人もいますね。
少し可愛さがありますが、資料としては相応しくないと思ってしまいます。
最後に
以下10個の横文字たちを紹介しました。
- TT
- スキーム
- コア・コンピタンス
- コミット
- シナジー
- ローンチ
- ナレッジ
- KI
- アジェンダ
- アペンディクス
社会人の先輩方にとっては、大半が当たり前の言葉なのかもしれませんが、私にとっては慣れない言葉たちでした。
技術職特有の言葉は聞かない人もいるかも知れません。
半分ぐらいは、別に使わなくて良くない?って思いますが、当たり前のように使うようになってしまった物があるのが、少し悲しいです。
業界や業種特有の言葉は少なからずあると思うので、少しずつ慣れていきましょう。