この記事は、こんな人におすすめ!
- 大企業に就職したい人
- 大企業のメリット・デメリットを知りたい人
私は、新卒で東証1部上場の大企業に就職しました。
約1年働いて実際に感じていることなどを赤裸々に綴りたいと思います。
前提として、私は製造業に勤める設計業務を行う技術職です。
大企業とはいっても、企業や業種、職種によって環境は異なることを承知の上、読んでいただけると嬉しいです。
私が大企業に就職して一番感じていることは、”古い体質が依然として残っている”ということです。
入社前から覚悟をしていたつもりでしたが、実際に働いていると、消えない風習や暗黙の了解などは本当に多いです。
例えが悪いかもしれませんが、何万という働きアリの一部になるということも認識する必要がある気がします。
優秀な人はいくらでもいます。その中で、私にしか出来ないことなんて基本ないと思っています。
就活の時期から振り返り、皆さんに大企業に就職するとはどういうことなのかを具体的に説明していきます。
就職活動の記憶と今思う事
大企業を選んだ経緯
私は、就職活動の時、ベンチャー企業から大企業、80を超える色々な企業のインターンや説明会に参加し、色々な方とお話ししました。
ベンチャー企業のように、規模が小さいからこそできる柔軟な働き方や考え方、企業成長への貢献意識なども知ることができ、とても魅力に感じていました。
しかし、私は大企業に就職する選択をしました。
やはり、大企業にはブランドイメージのようなものがありますよね。
そのイメージが与えてくれる安心感は、計り知れません。両親などはまず安心するでしょう。
人に言う場面でも、何をしているかをあまり説明しなくとも、企業名だけで伝わるでしょう。
私は、その安心感を優先して、大企業を選択しました。+
就活の時に大企業ばかり受けていたという方は、同じ心理かも知れませんね。
これから就活する方に言いたいこと
私がこれから就職活動をするという方に、伝えたいことは、1つです。
どんな人生を送りたいかについてしっかり考えることです。
私は、平日は仕事をして週末はプライベートという様に分けて考えていました。
週末に好きなことができれば満足できると思っていました。
しかし、平日の働いていない時間にもプライベートは存在し、その時間を有効活用する事で、色々なことが出来るのです。
現に、私はブログを初めて、平日に更新を続けています。
ブログを始めてから、あれにも挑戦してみたい、これにも挑戦してみたい、と挑戦意欲がとても沸くようになりました。
平日にもやりたい事ができた今、残業を毎日3.4時間行っていては、時間がとても足りません。
働く時間や環境というのは、基本的に自分では変えられません。
大企業では、なおさら突然変えることは出来ません。
なので、どんな人生を送りたいのか、その人生で仕事とどのように向き合うのかをしっかり考える必要があります。
それらを考慮して企業を選ぶ必要があります。
入社して感じたこと
研修や福利厚生が手厚い
研修と福利厚生がとても手厚いです。
研修に関しては、入社してから3年は研修がメインと言っても過言ではありません。
大事に育てられすぎて、このままで大丈夫なのだろうかと不安になるほどです。
研修のカリキュラムのようなものがしっかり組まれており、メイン業務の研修以外に経理やデザインと言った研修まで組み込まれています。
福利厚生に関しては、あったら良いなと思うものはほとんどがあるイメージです。
ありすぎて、全てを把握することが難しく、知らずに活用できていない人もたくさんいると思います。
いろいろな祝い金や、保険のバリエーション、全国の保養所などライフプランに見合った仕組みがたくさんあります。
同期の9割はわからない
全国に同期が数百人いるため、ほとんどの人は知りません。
同じ事業所の同じ分野の方ぐらいしか関わりはなく、技術職となると人事移動も少ないことから新しい出会いなどはまず期待できないと思います。
衝撃の社歌
一番衝撃だったのは、社歌です。
そんな物があるのかと、とても驚きました。
入社式までに覚えてくるように言われ、入社式で何百人という人が一緒に歌うのです。
会社の風土などが少しずつ体に染み込まれていきます。
定年までの長いレール
終身雇用は崩壊したという風に言われています。
しかし、大企業では未だに年功序列で定年まで働くというのが一般的だと思います。
何年働くと昇進し、何歳には主任になり、何歳で管理職になるというような流れがあります。
そのレールをゆったりと進むことが出来るため、安定はしているかもしれません。
成果報酬を謳っていたとしてもたかが知れており、めちゃくちゃ頑張ったところでしっかりと報われるかはわかりません。
入社前後のギャップ
入社前に知り得た情報が、自分にも当てはまるとは限りません。
私は就職活動で平均残業時間や休日出勤の頻度などをしっかり確認していました。
それらのデータは、会社全体での過去の実績にすぎないのです。
私が働いている事業所に関しては、その平均からひどくかけ離れたものでした。
また、履歴書にTOEICの点数を記入したり、グループワークでコミュニケーション能力を測られると思います。
しかし、英語の使う機会などほとんどないですし、技術職ではコミュニケーションも思っていたほど多くなく、職人気質な人が多い印象です。
このように、入社前に知り得た情報というのは、実情とは大きく離れていることがあります。
入社してみないとわからないことがたくさんあるので、そこは運要素がでかいと感じました。
最後に
私が大企業に就職してから、感じたことなどを紹介しました。
大企業というのは、恵まれた環境です。
しかし、成長スピードや人生の展開がゆっくりとしていて、その企業に依存した人間になってしまうような気がします。
私は現状に満足せず、フットワークを軽く、いろいろな選択肢を持った人生を送りたいと考えています。
これからも、どのような人生を歩んでいくのか、どんな選択をしてどう感じたのかなどをみなさんに共有できたらと思っています。